式年遷宮とはBlog
式年遷宮(しきねんせんぐう)
簡単に言いますと「20年に1度行われる神様のお引越し」なんです。
式年遷宮の「式年」とは、「定められた年」という意味があります。
定められた年は、20年に一度という部分です。 厳密には約130年も続いており、神社本殿の修理等の際に神体(神が宿るとされる物体)を従前とは異なる他の本殿に移すことを言います。
材料を集めて、お宮を造って、お引越し。やることは至ってシンプルですが、これが凄く大変でお引越しの8年前からその下準備をしています。
なぜ、8年もかけて準備をするのかということですが、実際には引越し以外にも沢山やることがあります。
厳密には、約30の行事とお祭りを総称して「式年遷宮」と呼ぶのです。
山口祭とは、新しく新宮を造る際に、御杣山から用材を伐り出す行事を言います。
前回の第62回式年遷宮は、平成25年10月に行われました。
式年遷宮は、平成17年5月に行われた山口祭から始まりました。
山口祭、木本祭、御杣始祭、御樋代木奉曳式、御船代祭、御木曳初式、木造始祭、御木曳行事(第一次)、仮御樋代技伐採式、御木曳行事(第二次)と御神木のお祭りが行われ、その後、社殿建築のお祭りが始まります。
社殿建築のお祭りは、鎮地祭から始まります。 鎮地祭、宇治橋渡始式、立柱祭、御形祭、上棟祭、檐付祭、甍祭、御白石持行事、御戸際、御船代奉納式、洗清、心御柱奉建、杵築祭、後鎮祭と行っていきます。
その後、神遷しのお祭りが始まります。
御装束神宝読合、川原大祓、御飾、遷御、大御饌、奉幣、古物渡、御神楽御饌、御神楽と行われていきます。
御神楽にて、御神楽を奉納し式年遷宮が全て完了となります。
とにかく、全てが神聖で時間のかかることだということはお分かりいただけたのではないでしょうか。
神宮側だけで行われる内容も多いのですが、参加できる行事もあるので、タイミングが合えば、参加するのもいいかもしれませんね。